ニッティ・グリッティの[ホグ・イナ・ミー・ミンティ(Hog Ina Me Minty)]、[ラン・ダウン・ザ・ワールド(Run Down the World)]やキング・コングの[リーガル・ウィ・リーガル(Legal We Legal)]、[トラブル・アゲイン(Trouble Again)] などは両者の独特なアウト・オブ・キー・スタイルで初期デジタル・リズムを上手く乗りこなしたヒットナンバーである。[アゴニー(Agony)]、[バンデレロ(Bandelero)]のピンチャーズ、[フォー・シーズン・ラバー(Four Seaon Lover)]、[ディス・マジック・モーメント(This Magic Moment)]で知られるリロイ・ギボンズなどもジャミーズで名声を上げたアーテイストといえるだろう。またパッド・アンソニー、アンソニー・マルボ、チャック・ターナーなどをはじめ、当時駆け出しのココ・ティー、サンチェズ、スリラー・Uなども手がけている。
また、ルーツ期に活躍したアーティストのデニス・ブラウンやグレゴリー・アイザックスなどのアーティストがデジタル・トラックとの相性が間違いないことも証明した。特にジョニー・オズボーンはデジタル化以前も大成功を収めていたが、ジャミーのデジタル・サウンドでも[ブディ・バイ(Buddy Bye)]、[ノー・アイス・クリーム・サウンド(No Ice Cream Sound)]などのヒット曲を残した。
DISC ONE: VOCALS & DEEJAYS
1. Johnny Osbourne - In The Area (What A La La)
2. Nitty Gritty - Good Morning Teacher
3. Dennis Brown - The Exit
4. Wayne Smith - My Lord My God
5. Little Kirk - Don't Touch The Crack
6. Wayne Smith - In Thing
7. Wayne Smith - Icky All Over
8. Tonto Irie - Life Story
9. Chaka Demus - Original Kuff
10. Chuck Turner - We Rule The Dancehall
11. Robert Lee - Come Now
12. Wayne Smith - E20
13. Junior Murvin - Jack Slick
14. Anthony Johnson - Dancehall Vibes
15. Eccleton Jarrett - Rock Them One By One
16. Robert Lee, Bunny General - Midnight Hour
17. Red Dragon - Jam Down Posse
18. Johnny Osbourne - We Gonna Rock It Tonight (Dub Plate Playing)
19. Leslie Thunder - Ram Dance Man
20. Robert Lee - Love Me Stylee
DISC TWO: INSTRUMENTAL DUB VERSION
1. In The Area Version
2. The Exit Version
3. Don't Touch The Crack Version
4. In Thing Version
5. Icky All Over Version
6. We Rule The Dancehall Version
7. Original Kuff Version
8. Come Now Version
9. E20 Version
10. Jack Slick Version
11. Rock Them One By One Version
12. Midnight Hour Version
13. Jam Down Posse Version
14. We Gonna Rock It Tonight Version
15. Love Me Stylee Version
コートニー・メロディーの人気ナンバー「Screechie Across The Border」の同トラックとして知られるデニス・ブラウンのキラー80’sダンスホール・ナンバー。
コートニー・メロディーのテイクに比べ派手さがそぎ落とされているが、哀愁感じるマイナーコードの重いベースラインを基本としたサウンドにデニス・ブラウンの深みのある歌声がたまらない激シブナンバーである。
ジャミーズ・レーベルの人気トラックでも数多くのナンバーをリリースしている80年代を代表するディージェイ「トント・アイリー」。
「Wayne Smith/Icky All Over」のカップリングとしてGreensleeves盤12インチに収録されていた1曲。
「Icky All Over」と同トラックではあるがトント・アイリーのパフォーマンスに合わせたジャミーズの細かい音のアレンジが施されている。
マイナー調デジタル・ダンスホールトラックとの相性は群を抜いており、ジャミーズにも「Hog In A Minity」、「Run Down The World」など数多くのヒットナンバーを残している「二ッティー・グリッティー」。
この「スタラグ」を使用したナンバーも誰にもまねできないオリジナルなボーカル・スタイルとリリック・センスが一際光る秀逸作。
80年代から活動をスタートし、現在も現役でリリースをしている「カーク・デービス」こと「リトル・カーク」。
80年代には「Screechie Across The Border」、「Ghetto People Broke」など多くのキラー・チューンをリリースしている。
「Don’t Touch The Crack」も、メリハリのある打ち込みのマイナー調サウンドに独特の哀愁漂うボーカルが重なり合ったヘビー・デジタル・ダンスホール・ナンバー。
ジャミーズに「I Need You」、「Run Around Girl」などの好ナンバーを残している「チャック・ターナー」。
ジャミーズとスティリー&クリービーという最強タッグの真骨頂ともいえる小気味良い打ち込みの攻撃的なトラックに彼の哀愁ボイスに似つかわない「今日の現場は、我々がルールしている」という好戦的なリリックもわかりやすく昨今その評価が高まっている1枚。
「ホレス・アンディー」の「Haul And Jack Up」と「フランキー・ポール」の「Sara」というアルバムに収録されていた「Chuck Turner/We Rule The Dancehall」と同トラックの2曲をカップリング。
バウンシーなダンスホール・トラックもヴェテラン・アーティストの2人らしいクールかつ味のあるボーカルで好演を見せる実に渋いナンバー。